Ⅰ マンション老朽化と住民の高齢化が同時進行

※ 画像は「老朽化マンション」の不都合な真実より

管理組合の理事等役職に就かれている方々はそれなりの見識と実力を備えておられると存じますが、今や皆様のマンションも高齢化し身寄りの少ない組合員(区分所有者)も増えて来ていて、管理費の支払いに苦労している層も厚くなって来ている状況であると東京都や横浜市の調査で指摘されております。

ここ20~30年続く国内労働所得の停滞・減少による中間層の貧困化に伴い、高齢単身所帯の増加と共に、生活の基本要素である住居費に回せる収入が減って、結果として管理費の滞納があちらこちらで出始めて来ております。
 
またマンション建物の経年変化に伴う改修費等の増加を見込んだ補修費積立金の値上げを許容できない組合員も増加して来ております。
管理規約では管理費の滞納者には理事長の方から催促し、3ケ月も続けて払わない組合員には法的手続きを取る準備を始めなければなりません。
 
悪意の滞納者には毅然として対処しなければなりませんが、何らかの理由で弱者となってしまった組合員をそのままご近所から放逐するだけで良いのでしょうか。
勿論行政の問題として生活保護などの手続きを取る様にご指導されるのを先行されるのでしょうが、結局は管理費が高ければ出て行かざるを得なくなるでしょう。

これまでも管理経費の節約のために計画修繕の内容や時期の見直しなどはやっておられることでしょうし、また管理会社や修繕業者らの経費比較によるコスト低減化に努力を重ねておられることと存じますが、しかしそれだけで老齢年金だけで管理費が払えなくなって、公営住宅や民間アパートヘ転出せざるを得なくなるご近所さんの苦境を防ぐことが出来るでしょうか?
 
もはやこれまでの間接経費等の節減方法だけでは足りない緊急な事態なのです。